YM HOUSE

都心の木造2階建アパートの2部屋+倉庫をつなげ、一人暮らしの住宅に改修する計画。
施主は多くの研究論文を審査する仕事をしており、機知とユーモアに富み、多くの書物を持っている。住戸間の壁を抜き、耐震壁を移動/補強してつくり出されたL字型の大きな主室は、空間に「半分見え、半分隠れる」奥行きの感覚をもたらしている。
壁には木製の箱に引戸のついた、簡素な作りの造作家具がいくつも取付けられ、これらは場所によって食器棚/本棚/飾り棚となる。この家具も「半分見え、半分隠れる」デザインである。
主室の中央には施主のイニシャル「Y」、または「フレミングの左手の法則」を模したカウンターを据え付けた。「手の平」部分の正方形は、来客時にはカウンターから切り離し、4人用のテーブルとして利用できる。
アプローチに面した窓の外には新たに濡れ縁と庇を設け、話し好きの施主のために、露地の趣きをつくり出している。

名称:YM邸
施主:個人所在地:東京都杉並区
用途:集合住宅
面積:59.7m2
規模:木造 地上2階建ての1階部分
竣工:2006年10月
基本・実施設計:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・菊地臨)
監理:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・菊地臨)
施工:小川建設株式会社(鈴木美和子・勝呂和正)
撮影:後関勝也・カスヤアーキテクツオフィス

Project name: YM House
Client: Personal
Project site: Suginami-ku, Tokyo, Japan
Function: Housing
Size: 59.7m2Design & Supervise: Atsushi + Naoko Kasuya , Linn Kikuchi (KAO)
Contractor: Ogawa Kensetsu Co.,Ltd.
Photo: Katsuya Goseki , KAO