大泉の家

東京都内に計画された、木造2階(+塔屋1階)、5人家族のための住まいである。
約150㎡の敷地は現代の東京では決して小さくない面積だが、変形である上に、敷地南・東側それぞれに、建築主の祖父が遺した大きな既存樹木(松と山桜)がある。これらを活かして(避けて)デザインを進めることが計画の要点となった。
私たちはまず、大きな岩と松の木がある「南の庭」と、山桜の木がある「東の庭」に向かってそれぞれ大きく開いた居間を敷地中央に配置し、次に、居間とその吹抜けを囲むように、キッチン・エントランス・水回り諸室、そして2階の子供室を、既存樹木を避けながら配置していった。敷地南東側の1階浴室・2階主寝室は、母屋に接したレンガ張りの「塔」に配置し、母屋から独立した「離れ」の雰囲気をもたせている。
居間に設けられた階段は、スチールフラットバーの縦材間に、手すりを兼ねた木製部材と段板を同じ見付寸法で格子状に配置し、透明感と剛性を両立したデザインである。子供が安全に上り下りでき、その姿が居間・食堂から見える。格子状の階段は、居間・食堂から「東の庭」を見通すためのスクリーンとなることも意図している。

名称:大泉の家
施主:個人
所在地:東京都練馬区
用途:戸建住宅
面積:141.52m2
竣工:2014年5月
基本・実施設計:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・古橋一真)
監理:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・古橋一真)
構造設計:長坂設計工舎(長坂健太郎)
照明デザイン:ソノベデザインオフィス(園部竜太)
施工:小川建設株式会社(石橋正哉)
撮影:吉村昌也(コピスト)

Project name:House in Oizumi
Client:Personal
Project site:Tokyo, Japan
Function:Private House
Size:141.52m2
Design & Supervise:Atsushi+Naoko Kasuya, Kazuma Furuhashi(KAO)
Structural Design:Kentaro Nagasaka
Lighting Design:Ryuta Sonobe(Sonobe Design)
Contractor:Ogawa-Kensetsu Co.,LTD.(Masaya Ishibashi)
Photo:Masaya Yoshimura(Copist)