"CITY WE HAVE KNOWN"

 

韓国国立現代美術館(MMCA)で、2015年5月から11月にかけて開催された『City We Have Known - Photographs of Kang Hong Goo and Area Park』展の会場構成である。KAOは写真家Area Park氏の展示ゾーンのデザインを担当した。
全体の導入部となる湾曲した第一展示室には、湾曲に沿った壁と放射方向の壁を仮設することによって空間に回遊性を持たせるとともに、4つの異なったプロポーションの展示室を生み出している。洋上の風景を撮影した一連の作品群が展示される、先の見通せない湾曲した展示室は、天井高の抑えられた暗い室内に重油の匂いが微かに漂う、船内を思わせる空間である。ここを通り抜けることで、人々はこれまで属していた日常とは別の世界に入り込む。先に続く展示室は天井高に対して平面が小さく、その壁面には巨大な街並の写真が展示されている。新たに加えた最小限の建築的な要素が展示作品と呼応することによって、そこに、かつて知っていた街、そして今は存在しない街を生み出していく。

名称:"City We Have Known"展 会場構成
施主:韓国国立現代美術館(MMCA)果川館
所在地:韓国京畿道果川市
用途:展示会場構成
面積:約220m2
竣工:2015年5月
基本設計:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・古橋一真)
実施設計・監理:MMCA(Kim Yongju、Lee Sabine)
撮影:粕谷淳司

Project name:"City We Have Known" Exhibition
Client:Museum of Modern and Contemporary Art, Korea
Project site:Gwacheon-si, Gyeonggi-do, Korea
Function:Exhibition Design
Size:appx. 220m2
Design:Atsushi+Naoko Kasuya, Kazuma Furuhashi(KAO), Kim Yongju, Lee Sabine(MMCA)
Photo:Atsushi Kasuya